祇園 末友

祿 プロデューサー 門上武司より「祇園 末友」の推薦文 日本料理の大切は、四季の移ろいを伝えることです。もちろん、旬の素材を調理することが一番ですが、八寸という料理は、まさに季節の表現そのものなのです。しかし割烹全盛の現代では、八寸を出さない料理店が増えていることも見逃せません。この八寸が持つ日本料理の意味合いを熟知し、また次の時代に伝えるべく、八寸を守り続けているのが末友久史さんです。そして料理を守る器からあしらい一つに至るまで、主人の哲学が息づいているのです。
末友さんの料理を目の前にして季節を感じ、食し、日本人がややもすれば忘れてしまいそうな、慮るという精神を思い起こすことになります。時代のつなぐ日本料理の粋を味わってください。