柏屋

祿 プロデューサー 門上武司より「柏屋」の推薦文 松尾英明さんは、大学では理論物理学を専攻されました。学生時代、茶の湯に触れ、その深遠な世界観に心を動かし名料亭「招福楼」で働くことになったのです。理科系から料理の世界。一見大胆な決断のように思うのですが「始まりがあって、結論がある。その道筋を考えるのは同じことです」と説明します。極めて理論的に料理を構築し、その評価は非常に高いものがあります。関西ミシュランガイドでは9年連続で三つ星の座を維持しています。また2015年には香港に支店を出店され、そちらもミシュランガイドの二つ星を獲得したのです。日本の伝統と文化を次の世代に残してゆくことも料理人の大きな目的の一つだと考えます。だからこそ「現在」に「生きる」人たちに感動を与える料理作ることが大切と考えます。そして「相手に合わせる」ということを念頭に置きながら料理を作るのです。それは「言いなり」ということではなく「相手が何を望んでいるか」を考えること、ということなのです。だからこそ、多くの人たちの支持を集めることができるのです。そんな常に「誰のために料理を作るのか」を思考し続ける松尾さんの料理、是非とも体験してください。