炭火割烹 いふき

祿 プロデューサー 門上武司より「炭火割烹 いふき」の推薦文 山本典央さんが先斗町で「炭火割烹いふき」の暖簾を掲げたのは2005年のこと。そして現在の祇園に移ったのが2011年。カウンターの中央にどんと炭の床が置かれ、山本さんはその前で調理をする。いまでこそ炭火の調理を謳うところは多くなってきたが、その魁がこの店なのだ。もっともシンプルな調理法に思うのだが、その前後の仕事が「いふき」を「いふき」たらしめる。例えば柔らかく煮込んで味を含ませたアワビはそのまま食べても十分美味しいのだが、少し炭で炙ることで香りをまとい、他のアワビとは味わいも印象も異なってくる。またスペインに旅すればその地で学んだエッセンスも取り入れるなど、柔軟な姿勢がオリジナルの料理を生み出す。炭でないとできない山本さんの料理をご堪能ください。