Venaヴェーナ

祿 プロデューサー 門上武司より「Vena」の推薦文 レストランにおけるシェフとソムリエ＆サービスは同志です。お客様に喜んでいただきたいという共通の願いがあるのです。シェフは自分が作った料理についてお客様に知ってもらいたい、また料理に対する反応を知りたいという欲求があります。特に客席と厨房が離れていると、その思いは深くなります。そこで活躍するのはソムリエ＆サービスの存在です。「ヴェーナ」は寡黙な早川大樹シェフと饒舌な池本洋司ソムリエのコンビが、見事にその課題を解決してくれるのです。レストランで食べる時間の楽しさが満喫できると評判の高い一軒です。この春に食べた原木椎茸のフライにアワビが乗っかった料理には唸りました。アワビは低温で出汁の味をしっかり含ませ、肉厚の椎茸の香りとアワビが拮抗し、これまでのアワビとは異なる印象を覚えたのです。またリゾットは筍に生ハム、パルミジャーノをプラス、食感と香りと旨みが綺麗に花開いた一品となっていました。季節の食材を意外な組み合わせで調理するかと思えば、王道ながら安定感と驚きが競演するような仕上がりを提供してくれるのです。「ROKU」は3度目の登場。ますます磨きのかかった二人のコラボレーションはきっと食べ手に大きな刺激を与えてくれるはずです。