おたぎ

祿 プロデューサー 門上武司より「おたぎ」の推薦文 「和久傳」出身の馬場一彰さんと奥様の一子さんが2012年京都北大路で「北大路おたぎ」を開店されて以来、多くの食いしん坊から高い評価を集め、2018年満を持して鷹ヶ峰に一軒家の「おたぎ」を開店しました。長く伸びたカウンターと部屋があります。北大路時代の料理も素敵だったのですが、一軒家のカウンターで食べる料理はキレがあり、深みのある味わいに感動を覚えます。例えばスズキの椀物は、スズキの骨からとっただしでコクが加わりインパクト大です。また造りで供された若狭ぐじは4日間熟成、それも毎日熟成の手法をかけるという徹底ぶり。塩と温度管理だけで昆布締めのような旨味が出ていました。料理に対する探究心の凄みがそれぞれの料理から感じることができるのです。カウンターだけの店で学んだ経験が見事に生き、それが数段階上の料理を作り上げました。「おたぎ」の馬場一彰さんの料理との出会いは、必ず新たな発見があるはずです。