fエッフェ

祿 プロデューサー 門上武司より「エッフェ」の推薦文 秋田の「エフェ」で食事を終えた後、隠れた名店とはこのような店のことを指すのだろうと思いました。極めてわかりにくいロケーションにあり、店頭には「完全予約制です。店に直接お越しになってもご予約はお受けできません」と書かれた文字を読みながらビルの階段を二階に上がり、フロアをくるりと回ったところにカウンターがあるのです。期待と不安が混在した気持ちで食事が始まります。しかし、二品目の3センチ角ぐらいの立方体を食べた途端、気分は一気に高揚しました。キャビアの粒がびっしり詰まっているのかと思うと、なんとそれはとんぶりの粒でエビのジュで固めてあったのです。この発想と技術の結晶に興奮を止めることができなかったのです。その後もイクラがあり、サワラの火入れも見事、鶏が登場し、鰻もいました。一般的な食材がシェフ・宇佐美浩太郎さんの腕にかかると、ここまで感銘を与える料理に変化するのかという驚きに満ち体験でした。是非とも、この思いを共有していただきたいと切に願うばかりです。